【ポケモンSV】てるるんフェスティバルで使用したイルカマン構築【構築記事】

どうもぼじです。

2023年7月16日に開催されたポケモンSVのダブルバトルのオフライン大会「てるるんフェスティバル」に参加してきました。

レギュレーションD(過去作のポケモンが一部解禁されているルール)にて自分で構築を組んでみたので備忘録として構築記事を書き留めることにしました。

恐らく大会ではほとんど採用されていなかったイルカマン軸にした構築になります。大会結果は3勝3敗と振るいませんでしたが、手応えはありました。コメントやアドバイスなどもコメントでいただけたら嬉しいです!

パーティ構成とコンセプト

  1. イルカマン@しんぴのしずく
  2. 霊獣ランドロス@こだわりスカーフ
  3. ヒードラン@ラムのみ
  4. テツノカイナ@とつげきチョッキ
  5. クレセリア@ゴツゴツメット
  6. テツノツツミ@ブーストエナジー

イルカマンを軸に組んだ構築になります。イルカマンの水技で一貫を目指しつつ、それを嫌って水技を半減するテラスタル(水または草)を切ったポケモンを狩るのがコンセプトです。

構築経緯

レギュレーションC時代に海外のオフィシャル大会で結果を残したAgatiさんのセグレイブ入りイルカマンの構築に憧れて、レギュレーションCではほぼ同じ構築を使っていました。

レギュレーションDでもイルカマンを使いたかったのでイルカマンを軸に構築を考え、以下をポイントにポケモンを選定していきました。

  • サイクル構築と相性が良く、耐久面をサポートするいかく枠
  • イルカマンの交代先として必要なクッション枠(高耐久または半減以下が多いポケモン)
  • イルカマンの弱点である電気の一貫を切れる地面枠
  • イルカマンの攻撃を半減する草・水タイプに対してのアタッカー

まずはいかく枠として霊獣ランドロスを採用しました。とんぼがえりの対面操作、技範囲(イルカマンの苦手な電気タイプには「じしん」、草タイプには「とんぼがえり」が刺さる)、相性補完などが良好でイルカマンの相方としてはかなり優秀だと思いました。

次に、イルカマンの水技を半減する草・水タイプに弱点をつけるアタッカー兼クッション枠としてヒードランとテツノカイナを採用しました。2体とも単体スペックが高く、ヒードランは特性もらいびと優秀な耐性、テツノカイナは優秀な耐久値とねこだましによってサイクルとの相性が良く、使いやすかったです。

上記4体ではウーラオス(一撃/連撃)やおいかぜ構築が重かったので、HBゴツメクレセリアを採用。ヒードランとテツノカイナの地面の一貫も切れて自然と入れられました。

最後は全体的にすばやさが遅かったのと、カイリューが重かったのでゴーストテラスのSブーストテツノツツミを採用。草・水タイプの両方に弱点をつける「フリーズドライ」を使えるのでパーティのコンセプトにも合っていましたし、環境にヘイラッシャが減少したことで積みポケモンが増えたので「アンコール」の刺さりも良かったです。

イルカマン

持ち物:しんぴのしずく
性格:いじっぱり
特性:マイティチェンジ
テラスタル:みず
種族値(変身前):100-70-72-53-62-100
種族値(変身後):100-160-97-106-87-100
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:252-252-4-0-0-0
実数値(変身前):207-134-93-×-82-120
実数値(変身後):207-233-118-×-107-120
技:ジェットパンチ/ウェーブタックル/まもる/くろいきり

イルカマンのテンプレ型です。変身前のナイーブフォルムで初手突っ張ることも多いのでHAベースで、余りはカイリューのしんそくを加味して気持ち程度にB4振り。

環境にヘイラッシャは減少しましたが、その代わりに積み構築が増えている印象で、「くろいきり」を使う場面はそこそこありました。

レギュレーションDではガチグマ+クレセリア構築、トルネロス+ウーラオス構築といったトリックルーム軸とおいかぜ軸の両方が流行していてすばやさのコントロールが難しい場面が多いですが、高火力先制技の「ジェットパンチ」で一貫を作りやすいのがイルカマン構築のひとつの強みだと思います。

水ウーラオスとの違いについては自分が前作をやっておらずまだ経験が浅いのでハッキリとわからないですが、高火力先制技、最大火力と耐久力の高さあたりが差別化点になると思っています。この辺は自分でも水ウーラオスを使用してみて理解度を高めたいです。

霊獣ランドロス

持ち物:こだわりスカーフ
性格:ようき
特性:いかく
テラスタル:ひこう
種族値:89-145-90-105-80-91
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:4-252-0-0-0-252
実数値:165-197-110-×-100-157
技:じしん/とんぼがえり/テラバースト/いわなだれ

調整に関しては霊獣ランドロスを使うのが初めてだったのでとりあえず最速ASぶっぱにしましたが、最速スカーフの旨味はほとんどなかったので、準速にして耐久調整をする方が強そうでした。この辺は要検討です。

持ち物はハバタクカミやパオジアンに対して安定して受け出せるポケモンがいないため、初手や対面で上から攻撃できるようにこだわりスカーフを採用しました。初手イルカマンと並べて、「ジェットパンチ」+「とんぼがえり」でパオジアンやイーユイを落としにいったり、イルカマンの交代先への攻撃読みで「まもる」+「じしん」で削って次の「ジェットパンチ」圏内に入れて読み合いを作れたりと、使用感は良かったです。上から高火力を叩ける性質から、最後に霊獣ランドロスの一貫を作るゲームメイクもできます。

テラスタイプはタイプ一致で「テラバースト」を使うためにひこうを採用。対モロバレル、ウーラオス、コノヨザルや相手単体に高火力で攻撃したい時に使います。イルカマンを嫌って草テラスをしてきた相手にも刺さるので使用感は良かったです。

地面技は「じしん」を採用してみました。元々「じだんだ」にしてましたが、パーティの中で「まもる」持ちが3体、クレセリアはふゆう、テツノカイナも最悪草テラスを使うなどして「じしん」が打てる機会が思ったより多かったので変更しました。結果的には思いの外使い勝手は良くて、今のところ困った場面は少ないです。A種族値145の「じしん」は強い。

ヒードラン

持ち物:ラムのみ
性格:ひかえめ
特性:もらいび
テラスタル:くさ
種族値:91-90-106-130-106-77
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:180-0-4-252-4-68
実数値:189-×-127-200-127-106
技:ラスターカノン/ねっぷう/まもる/だいちのちから

水技を半減する草タイプの打点になる炎タイプ枠として採用。相手の攻撃をギリッギリ耐えてくれたり、逆にギリッギリ倒し切ってくれたり、痒いところに手が届く火力と耐久で無難に強かったです。

ゴリランダーや草テラステツノカイナが流行っていたので、刺さりは良かったです。特性もらいびによって晴れパーティにも強く出れるのが嬉しい。

調整はまだヒードランに詳しくなかったので、C特化にしつつ、Sはゴリランダーやクレセリアより早く動くために無振り85族抜きとして、残りを耐久に振りました。

技については初めて使うのもあってテンプレ通りに。「ラスターカノン」の採用は諸説あって、「ラスターカノン」があると草テラスヒードランミラーで多少戦いやすくなりますが、代わりに「テラバースト」を採用すると水タイプへの打点になるので「テラバースト」の採用も大いにありです。

持ち物はモロバレルや「でんじは」ケアで「ラムのみ」を持たせましたが、ほとんど使わなかったので「オボンのみ」や「たべのこし」なんかが良さそうです。

他にもできることが多いポケモンなので、今後も色々試していきたい。

テツノカイナ

持ち物:とつげきチョッキ
性格:いじっぱり
特性:クォークチャージ
テラスタル:くさ
種族値:154-140-108-50-68-50
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:0-252-4-0-252-0
実数値:229-211-129-×-120-70
技:ねこだまし/ワイルドボルト/れいとうパンチ/ドレインパンチ

水技を半減する水タイプの打点になる電気タイプ枠として採用。パーティ全体でテツノツツ、イーユイのような特殊打点が重めだったので、とつげきチョッキを持たせました。

技について、電気技は積み技がなく火力がほしいので「ワイルドボルト」、回復技の「ドレインパンチ」、サイクルと相性が良い「ねこだまし」、最後の枠はカイリューやランドロス、モロバレルに打てる「れいとうパンチ」を採用しました。「れいとうパンチ」の枠は対ハバタクカミで「ヘビーボンバー」を採用する場合が多いと思いますが、イルカマンの「ジェットパンチ」やこだわりスカーフランドロスでハバタクカミへの回答はそこそこ用意できていて、攻撃するにしても「ワイルドボルト」で十分だったので技範囲を広げる「れいとうパンチ」にしました。

「ボルトチェンジ」も採用していましたが、テツノカイナ自身の体力を管理したい場面が多く、思いの外打ちづらかったので外しました。自分のパーティがイルカマンではなくて、後出ししづらい水ウーラオスなどを採用していたら使いやすい技になるかもしれません。

調整はADぶっぱで余りはB。今大会もそうでしたが、相手にもテツノカイナがめちゃくちゃ多かったので、同速「ねこだまし」で勝てるように同速抜き抜きくらいまではやって良いかもと思いました。できれば同速のガチグマも意識したいですが、環境にいるガチグマは「トリックルーム」を意識してS無振り(または最遅)か、「おいかぜ」を意識してSをそこそこ振っている個体が多いので、ガチグマに合わせてS調整を考えるのは難しそうな印象です。S12振りテツノカイナは試してみたいところ。

クレセリア

持ち物:ゴツゴツメット
性格:ずぶとい
特性:ふゆう
テラスタル:フェアリー
種族値:120-70-110-75-120-85
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:252-0-252-0-4-0
実数値:227-×-178-95-141-105
技:ムーンフォース/スキルスワップ/トリックルーム/みかづきのいのり

水ウーラオスが大流行していたので、わかりやすい対策としてHB振りのゴツゴツメットクレセリアを採用。対おいかぜ、対トリックルーム枠としても使います。

テラスタイプは、パーティでハバタクカミを採用しておらずフェアリーがいないのでフェアリーに。ドラゴンの一貫を切れるのと、悪ウーラオスに耐性が持てるのも良かった。「ムーンフォース」をタイプ一致で打てるようになるのもえらい。クレセリアのフェアリーテラスは本当に使いやすかったです。

「みかづきのいのり」も強すぎて、イルカマンのやけどとかをあまり気にしないで良くなったのも楽でした。「まもる」を貫通して回復してくれるのが「かふんだんご」との大きな違いでした。

ちなみに余談ですが、「みかづきのいのり」は「みがわり」を貫通しませんが、「かふんだんご」は「みがわり」を貫通します。

「スキルスワップ」は面白そうだったので採用しましたが、活躍の機会はゼロでした。「サイドチェンジ」で良いです。

持ち物は諸説あって、モロバレルの「きのこのほうし」にぐちゃぐちゃにされることがあったので「ぼうじんゴーグル」も良さそうした。

テツノツツミ

持ち物:ブーストエナジー
性格:おくびょう
特性:クォークチャージ
テラスタル:ゴースト
種族値:100-134-110-95-100-61
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:0-252-4-0-0-252
実数値:131-×-135-176-80-206
技:フリーズドライ/みがわり/まもる/アンコール

CSぶっぱのSブーストテツノツツミです。ランドロス以外にも上から攻撃できるアタッカーがほしかったのと、カイリューやランドロス、水ウーラオス、水テラスや草テラスへの打点として採用しました。

最速Sブーストだと、Sブースト最速ハバタクカミを始め、すいすい最速イダイトウ、おいかぜ準速ウーラオスや準速イーユイなど、Sが上昇しても抜けるポケモンが多くて安心感がありました。

ちなみに最速なら87族(イダイナキバやセグレイブ)、準速なら102族(カブリアス)までであればSが2段階上昇していても抜けます。

すいすいイダイトウも抜けるので対雨パの性能も高く、自然と対策になったのもありがたかったです。

攻撃技は「フリーズドライ」だけで十分でした。「ハイドロポンプ」は命中不安であるのと水打点はイルカマンで十分だったこと、「こごえるかぜ」は中速アタッカーがパーティにおらず活躍の機会がほぼなかったので外しても問題なかったです。
代わりに、相手の「まもる」や積み技へのプレッシャーになる「アンコール」、相手が「まもる」や交代するタイミングや変化技への対策で使える「みがわり」を採用。「みがわり」は悪ウーラオスに対して実質「まもる」みたいな使い方もできて、結構いやらしい動きができました。

テラスタイプは「ねこだまし」や「しんそく」の対策としてゴーストテラスタルを採用。「アンコール」との相性や対こだわり系への強さは言わずもがなで、詰め性能の高いテツノツツミとは相性は抜群でした。

課題点と感想

色々と微調整は必要そうですが、全体的にはコンセプトに沿った良いパーティが組めたかなと思ってます。

今回3敗のうち負けた構築は、テツノカイナの積み構築(0-2で負け)、カミイーユイ(1-2で負け)、パオカイ+トルネウーラ(1-2で負け)の構築だったのですが、いずれもプレイングが原因で負けたと思っているので、この辺りの構築には解答は用意できそうでした。

警戒していたガチクレセについては当たりませんでした。というのも今回の大会ではスイスドローで、1戦目2戦目と早めに負けてしまったためので、勝率の高いガチクレセとは当たらなかったようです。決勝大会ではガチクレセだらけでしたので。対ガチクレセはハバタクカミのような特殊高火力アタッカーやゴーストタイプを採用していないので、立ち回りの工夫は必要そうで、ここは煮詰めていきたいです。

ちなみに3勝分の相手の構築は、ブリザボス軸構築(低速高火力高耐久アタッカー)、トルネウーラ、雨パでした。

ゴリランダーにもめちゃくちゃ興味があり、水タイプへの打点、「とんぼがえり」と「ねこだまし」によるサイクル適正、イルカマンの耐久補助、テツノツツミの「みがわり」分のHP回復などこのパーティとの相性はかなり良さそうです。クレセリアと交代とか?

しばらくレギュレーションDは続きますが、この構築をブラッシュアップしつつ色々な構築も触ってみたいので、また機会があればイルカマン軸の構築で大会にチャレンジしたいです。

最後に、参考にしたいので感想や質問、アドバイスなどがあればコメントやTwitterにていただけると嬉しいです!

読んでいただきありがとうございました!

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