どうもボジトマです。
こちらの記事では、ゲームキューブ専用のHDMIアダプターである”GCHD Mk-2″について徹底解説します。
私は普段からGCHDを使用して、大乱闘スマッシュブラザーズDX(スマブラDX)等の遅延に敏感なゲームをプレイしているのですが、全く遅延を感じません。
ゲームキューブでガチの対戦やRTA(リアルタイムアタック)をプレイしているプレイヤーの多くはブラウン管を使用していると思いますが、このGCHDを使用すればモニターでも問題なくプレイすることが可能だと思います。
GCHD Mk-2の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください!
目次
GCHDとは?
GCHDは“GamuCube HD“の略で、ゲームキューブ専用のHDMIアダプターです。
海外の”EON“という団体が開発した本製品は、2018年6月末から日本でも購入できるようになりました。
GCHDのメリット
通常、ゲームキューブをHDMIで出力するには、以下のような”AV to HDMI コンバーター”が必要です。
しかし、敢えてGCHDを使用することで、以下の3つのメリットを得ることができます。
- 高画質
- 低遅延
- 安定的
それぞれのメリットについて、解説していきます。
GCHDのメリット①:高画質
通常のコンバーターよりも高画質で映像を出力できます。
GCHDは、ゲームキューブのAV端子(コンポジット)ではなく、D端子から直接映像を取り込んで変換しているため、画質の劣化が抑えられているようです。
コンポジットとGCHDの画質比較については、下記のツイートが大変参考になります。
GCHDの方が、全体的に滑らかで鮮明な画質になっていることがわかると思います。
アメリカからGCHDが到着したので早速画質の比較をしてみました!
コンポジットと比べると一目瞭然、S端子は編集で画質向上をさせているので分かり辛いですが、所詮はインターレースなので3・4枚目を見ると違いが顕著にわかると思います✨
ワルイージも気持ち美肌になりましたw pic.twitter.com/5v7ttDmSAv— ダーリン実況。1日1コログ (@darling6620) June 10, 2018
※S端子の画質は、デインターレースと若干のシャープ化処理をしているようです。
動画での比較は、こちらの動画がわかりやすいでしょう。
やはりGCHDの方が、鮮明で見やすい映像になっていると思います。
GCHDのメリットメリット②:低遅延
GCHDはゲームキューブから直接映像を出力しているため、通常のコンバーターと比較して経由するケーブルやコンバーターの数が圧倒的に少ないです。
そのため、非常に低遅延でHDMIへの出力が可能になっています。
GCHDはGC本体のデジタル出力機能を利用しているので変換する分の遅延が無いんですよね
— Luka/ルカ (@Luka4533) September 20, 2018
厳密には1F程の遅延があるらしい?
GC に直接さして HDMI で映像とりだせる「GCHD」があれば解決!https://t.co/0MdUHgq6TP
(ちょっと値が張る + 1F だけ遅延あるけど)— Kounotori » G00d.Games! (@Kounotori_ssbm) April 20, 2019
ちなみに、私が実際にGCHDでプレイした時の感想としては、全く遅延が気になりませんでした。
GCHDのメリットメリット③:安定的
GCHDはゲームキューブに直接接続するため、電源供給が安定しています、
そのため、途中で映像が乱れたりせずに、長時間の連続使用が可能です。
GCHDの注意点
いい事尽くしのGCHDですが、使用する際はいくつか注意点があります。
というのも、GCHDを使用できる環境を整えるのが結構大変だったりします。
考えられる注意点としては以下の3つが挙げられます。
- 初期型のゲームキューブでなければ使用できない
- 価格が高い
- モニターによっては16:9出力限定になる
それぞれの注意点について解説していきます。
注意点①:初期型のゲームキューブでなければ使用できない
ここは一番注意してほしいところです。
ゲームキューブには、初期型と後期型の2種類が存在しています。
GCHDはD端子から映像を出力するため、D端子が付随している初期型のゲームキューブでなければ使用することはできません。
初期型の後期型の見分け方
主に以下の2つの方法で初期型と後期型見分けることができます。
- 端子の数を見る
初期型は、接続する端子が2つあります(下の画像を参照)。1つのものは後期型です。

“初期型”は端子が2つ付随している(赤枠)
- 型番を見る
初期型と後期型の型番は以下の通り。
初期型 | DOL-001 |
---|---|
後期型 | DOL-101 |
ゲームキューブの底面に型番が記載されているため、そこで型番を確認しましょう。
初期型の型番は“DOL-001”です(下の画像を参照)。

“初期型”の型番はDOL-001(下線部)
GCHDを使用する場合は、自分の持っている、または新しく購入するゲームキューブの型に要注意です。
注意点②:価格が高い
GCHDの価格は約2万円です。
シンプルに高い。笑
正直、ガチのプレイヤーやコレクターでなければこの価格は手が出せないと思います。
ゲームキューブのソフトをHDMIで単に遊びたいという方であれば、1000円台の”AV to HDMI コンバーター”で十分です。
注意点③:モニターによっては16:9出力限定になる
ゲームキューブは4:3で映像が出力されますが、古いモニターだったりすると、4:3出力(アスペクト比コントロール)ができなくて、引き伸ばされた画面(16:9出力)になってしまいます。
気になる人はいると思うので、注意点としてあげました。
ちなみに、私が普段使っているモニターは“BenQ ゲーミングモニター ディスプレイ GL2460BH 24インチ”です。
比較的安価なゲーミングモニターですが、4:3出力も可能で、GCHDによる遅延も感じませんでした。
もしGCHD用のモニターに迷っているのであれば、こちらのモニターはオススメできます。
ざっくりですが、2018年付近に発売されたゲーミングモニターであれば、まず大丈夫なはずです。
GCHD Mk-Ⅱとは?
GCHD Mk-Ⅱ(マーク2)は、GCHDの次期バージョンになります。
初代のGCHDからいくつかの機能が追加されています。
しかし、正直大きな変化ではないので、初代のGCHDを持っているのであれば追加で購入する必要はないでしょう。
Wii専用ケーブルでも接続できる
Wii専用の接続端子が追加されていて、Wii専用のケーブルでも映像を出力できます。
主に、Wii専用のD端子ケーブルで使用されるようです。
つまり、D端子で接続したい時に使用する接続端子です。

Wii専用ケーブルが接続可能(赤枠)
デュアル出力が可能で、映像を分配したい時に有用な機能です。
音声ジャック(3.5 mmジャック)が追加
GCHDに3.5 mmジャックを直接接続できるようになりました。
ここにイヤホン等を接続すると、イヤホンとモニターの両方に音声が流れます。
つまり、音声スプレッダー機能が追加されたということですね。

3.5 mmジャックが追加(赤枠)
ただ、結構ノイズがひどいのであまり使う機会はなさそうです笑
音声ブーストが追加
初代よりも音が大きく出力されるようになったらしいです。
しかし、あまり違いはわからない程度なので、目ぼしい進化とは言い難いかも…。
カラーが追加
パープル・シルバー・ブラック・オレンジの4色が登場して、ゲームキューブ本体の色と合わせやすくなりました。
カラーバリエーションが増えるのはシンプルに嬉しい。

パープル・シルバー・ブラック・オレンジの4色が登場
まとめ
GCHDのメリット
- 高画質
- 低遅延
- 安定的
GCHDの注意点
- 初期型のゲームキューブでなければ使用できない
- 価格が高い
- モニターによっては16:9出力限定になる
GCHD Mk-2の追加要素
- Wii専用ケーブルでも接続できる
- 音声ジャック(3.5 mmジャック)が追加
- 音声ブーストが追加
- カラーが追加
GCHDは価格の高い製品ですが、ゲームキューブのソフトでRTAの記録更新を目指すプレイヤーや対戦ゲームを突き詰めるようなプレイヤーにはとてもオススメできます。
モニターで出来るため、ブラウン管と比べて場所も圧迫しませんし、高画質になるため画面も見やすくなるでしょう。
もし資金に余裕があれば、ぜひとも試してほしい製品です。
購入はAmazonから可能です。
なぜかオレンジのGCHDだけは、違うページが用意されています。笑
GCHD Mk-2で、ぜひ新しいゲームキューブライフを楽しんでください!
ゲームキューブ専用HDMIアダプター”CARBY”
GCHDとは別に、ゲームキューブ専用アダプターが存在するようです!
その名も“CARBY”。
GCHDよりもお手軽の値段で購入できるようなので、興味のある方はぜひ調べてみてください!
CARBYについて紹介されている動画はこちらから!(※英語です)
- 購入ページ
それでは!
コメント
GCHDだけでなくCARBYも選択肢に追加されるべきかと
https://twitter.com/Insurrection33
https://insurrectionindustries.com/product/carby-version-2black/
コメントありがとうございます!
そんな商品もあるんですね!
こちらで調べた上で、追記させて頂きます!
情報ありがとうございます!
はじめまして。
実は本日、GCHD MK-IIを中古で手に入れまして、さっそく試してみたのですが、映像は映りますがモニターから音が出なくて…。
スピーカーを繋げると(左右の音量バランスが悪くなった気もしますが)音は確認できました。
これって音量に関しての初期設定等必要なのでしょうか…?
あまり詳しくないのにも関わらず手を出した私も私なのですが…。
お手数をおかけしてしまうのですが、ご教示いただけますでしょうか。
ご質問ありがとうございます!初期設定は必要ない認識です。通常はつなげるだけで、音はモニターから流れます。
スピーカーはGCHDに繋げたら音が流れた感じでしょうか?その場合であれば、音の信号は来ているので、接続機器に原因がありそうです。
モニターにスピーカーを繋いで音が流れたのであれば、モニター側の問題の可能性が大きいです。
その他、HDMIケーブルの不具合(別のケーブルで試す)、モニターの型番(古すぎると対応していない可能性、型番がわかればもう少し推測できるかも)、などが考えられます。
また中古とのことですので、そもそもに不具合があるという可能性も考えられます。
まずはHDMIケーブルを別のもので試してみるのが良いかと思います。
参考にしてみてください。また何かあればご質問をいただければと!
ご返信ありがとうございます。
先程、偶然見つけた赤外線リモコン?で試してみたところ、設定の「Other settings」→「Enhanced DVI mode」をOnにすると、無事に音が流れました。左右のバランスの悪さは感じられません。
ちなみに、スピーカーの件に関してはGCHDのイヤホンジャックにスピーカーを直接繋ぎました。説明不足で失礼いたしました。
とりあえず使用できたので一安心です。
また何かわからないことがあればご質問させていただきます。
ありがとうございました。
よかったです!