Microsoft社から発売されている薄型の無線マウス『Surface Arc Mouse』を1年以上愛用した私がレビューします。
結論から言うと、持ち運びやすさを重視したい(1つのPCケースに全て収めたい など)のであればとてもおすすめです。
本製品は薄さを重視した珍しいデザインのため、メリット・デメリットがハッキリしています。本記事を参考に購入を検討いただけたらと思います。
Surface Arc Mouseのスペック
『Surface Arc Mouse』の主要なスペックをまとめました。今回は「CZV-00007」という型番をレビューしたので、そちらのスペックを掲載します。
2023年7月現在はBluetooth® 5.0およびWindows 11 Homeの対応が記載されている「ELG-00007」もありますので、今購入するのであればこちらの型番がオススメです。
インターフェイス | Bluetooth® 4.1 |
無線周波数 | 2.4 GHz |
ボタン | 右クリックおよび左クリック |
デザイン | テールは折り曲げ可能 |
スクロール | 上下左右にスクロールできる全面スクロール |
互換性 | Windows 10/8.1/8 PC本体は Bluetooth® 4.0 以上を使える必要があります。 |
重量 | 約82.49 g |
バッテリー | 単 4 アルカリ電池 2 本 |
本体サイズ | 131 mm x 55 mm x 14 mm |
公式サイトはこちら
便利な点としては、「圧倒的な薄さによるバツグンの持ち運びやすさ」と「Bluetoothによる無線接続」が挙げられます。
ちなみに商品名に”Surface”と記載されているので勘違いするかもしれませんが、Bluetooth接続のためSurface以外のMacBook等でも難なく使用できます。
それでは、私が1年以上使用してきて感じたメリット・デメリットについて記載していきます。
Surface Arc Mouseのメリット
薄いデザインで持ち運びやすさが抜群
折りたたんだ時の厚さは約1 cmと非常に薄く、持ち運びやすさはバツグンです。薄さと軽量がウリのSurfaceシリーズとの相性はもちろん最高で、荷物がかさばりません。
Surface Pro 4,マウス,ペン,充電器,USBハブ,HDMIアダプター,マウスパッドの多数の製品をひとつのPCケースに収めることができます。
下記のような通常の形のマウスだと丸みを帯びたデザインのため、PCケース以外にも別途ポーチを用意しないと持ち運ぶのは難しいと思います。『Surface Arc Mouse』であれば余分にポーチを用意せずに、PCケースのポケットで十分収納することができます。
電源のON/OFFが簡単
マウスを折り曲げると、電源がONに。真っ直ぐにすると、電源がOFFになります。
この機能がとても優秀で、使用する際は勝手に電源がONに、収納されている際は勝手に電源がOFFになるため、電池を大幅に節約することができます。そのため使用頻度にもよりますが、私の場合は電池交換は半年~一年に一回程度で十分でした。
少々余談ですが、真っ直ぐにしたり折りたたむ時に、マウスが「カチッ」と鳴って結構気持ちいいです笑 音でON/OFFが把握できのもありがたい点です。
マウスが持ちやすい
通常のコンパクトなマウスだと、収納できるのは良いものの、小さすぎて実際に使うときに使いにくい問題が生じます。
しかし、本製品は折り曲げることでマウスを立体的にすることができ、これが中々に手にフィットします。マウスの操作性は他のコンパクトなマウスと比べて優れていると感じます。
Bluetooth接続で煩わしさがない
無線のため、マウスの接続や使用する時のストレスがありません。電源も上記で紹介したように折り曲げるだけでONになるので、シームレスに接続できます。
マウス感度も良好で、反応しづらいなどの現象も特に感じませんでした。SurfaceシリーズにはBluetoothが内蔵されているため、USBポートを圧迫せずに接続できるのも良いです。
左右のスクロールが簡単
ボタン領域がトラックパッドのような作りになっているため、上半分の領域を指で左右になぞるだけで左右スクロールができます。
通常のマウスではホイールでの操作のため上下スクロールだけしかできませんが、『Surface Arc Mouse』であれば左右のスクロールもショートカットなしで操作できます。ブラウザページやエクセル等の資料を閲覧する時に重宝しました。
Surface Arc Mouseのデメリット
価格は高め
『Surface Arc Mouse』は薄さに特化したような製品で、ショートカットボタンなどの追加機能はありません。無線マウスも今日では当たり前のように販売されているため、機能性を重視する場合は本製品はおすすめできません。
クリックがやりにくい
見た目で左ボタンと右ボタンの境界線がわからないため「右クリックを押したつもりだったのに左クリックになっていた」という誤操作はしばしば発生していました。しっかりと右側(または左側)をクリックする必要があるので、操作には少々慣れが必要です。
また、クリックにやや力が必要なので、連続してクリックすると疲れる人もいるかもしれません。
画像や動画、スライド制作などクリックを多様する作業には適していません。
ホイールクリックがデフォルトではできない
また、ホイールが付いていないため、ホイールクリックは通常の状態では設定されていません。ホイールクリックはURLを別タブで開いたり、タブを消したりと何かと便利なため、個人的にはマイナス評価です。
しかしホイールクリックに関しては幸いなことに解決策があり、Microsoft Mouse and Keyboard CenterというMicrosoft公式のツールをインストールすることにより、3本指でのクリックをホイールクリックに設定することができます。3本指クリックと癖のある操作なので慣れが必要ですが、本製品を使用する場合は便利なので導入することをおすすめします。
総評
- コンパクトに持ち運べる無線マウスを求める人
- デスクトップPC用のマウスを探している人
→ショートカットボタンなどの機能性は弱く、持ち運びやすさも活きない - コストパフォーマンスの高い製品を求めている
→携帯性以外は大きな利点がないので、持ち運ばない場合は他製品の方が良い
『Surface Arc Mouse』は、機性が乏しい代わりに、携帯に特化したマウスだと個人的には思いました。デスクトップPCなど据え置き用に購入するのはあまりおすすめできません。SurfaceのようなノートPCと一緒に持ち運ぶ時に真価を発揮するマウスだと思います。
価格は張りますが、持ち運びやすいマウスを求めている人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
参考になれば幸いです。